あんなに怖かった飛行機が

いくつになっても、怖かった飛行機。それほど頻繁に乗るものでもないし。
でも、遠くへ行きたい。早く行きたい。となると、飛行機ですよ。

大人になっても、飛行機がどうやって飛べるのか、わからなかった。そりゃあ、大きなエンジンが付いていて、それがものすごい勢いで動いて飛んでるんだろうな、なんてことは思ってました。ただ、あんなに重そうな機体を飛ばすことも可能なのか、なんて。飛んでるから、可能なんですけど。

随分と前に知り合った、ある友達は、飛行機が大好きで、本当は飛行機に携わるお仕事がしたかったとか。今は、規制も緩和されているみたいですが、視力も良くなかったり、他の要因もあったのかもしれないけど、出会った時は、飛行機とは無縁のお仕事をしてました。そんな彼女が結婚してから少しして、勉強を始めたのです。航空の勉強を。猛勉強の末、国公立大の航空を学べる学科の大学院に受かったのです。確か30歳くらいの時だったかな。私にとっては未知の世界でしたし、よくわからないことだらけで。で、そんな彼女に「飛行機が怖い、あんな物体がどうして飛べるのかわからない」と話をすると「空気の抵抗で飛んでいる」と教えてもらいました。空気に抵抗があることは知っていました。でも・・・

そんな話を、今回、飛行機に乗った時、思い出していろいろと考えてしまいました。
もちろん、いつも飛行機に乗るときに想像しまくる怖いことばっかりも考えてみました。でも、いつもより怖くなかったのです。行きも帰りも窓際の席で、ほとんどの時間、窓の外を見ていました。ちょうど外を眺めると翼が見えました。ピカピカの機体でもなく、塗装が少し剥げているような。この飛行機も頑張っているんだな、と。そう思うと、なぜか急に飛行機に親近感がわきました。なんででしょう。親近感がわくと怖さが減っていきます。
そうなんです。いつになく怖くなかったんです。いやぁ、大人になりました。ようやく。

そして調子に乗って、飛行機なんて怖くないよ!と余裕綽々、機内で熟睡できるほど遠くへ行きたいぞ!なんて思ったりしております。

 

おまけ

楽しそうな人達に2度も遭遇。