Mac OS Xの次期バージョンEl Capitanには新しく4つの日本語フォントが追加されます．
今週，テスター用のパブリックベータ2版が出たばかりのMac OS Xの次期バージョンEl Capitan.
El Capitanとはヨセミテ公園にある花崗岩の一枚岩のことだそうです．
El Capitanにはいろいろな新機能が搭載されていますが，クレー，筑紫A丸ゴシック，筑紫B丸ゴシック，游明朝体+36ポかな，の4つの日本語フォントも新しく追加されています．
クレー，筑紫A丸ゴシック，筑紫B丸ゴシックは，福岡のフォントベンダー，フォントワークス社の製品です．フォントワークスのフォントがMacにバンドルされるのははじめてということです．特に，筑紫A丸ゴシック，筑紫B丸ゴシックは特徴的で良い感じのフォントですね．テレビや印刷物などでもよく使われているので見覚えのある人も多いかもしれません．
フォントワークスのフォントというと，印刷屋さんでデザインの仕事を始めた頃，ゴシック体（サンセリフ）のロダン，明朝体（セリフ）のマティス，スーラ，セザンヌといった書体に大変お世話になりました．フォント名に画家の名前が使われていてインパクトがあります．なんとなくロダンとマティスは逆のイメージな気がするのは私だけでしょうか？
またお馴染みヒラギノ角ゴシックも7つのウェイトが追加されてW0〜9のファミリーになっています．
OS X El Capitan パブリックベータは今すぐ使用可能です．
Apple Beta Software Program
iOSのベータではApp Storeに「iOS9 Betaで起動しない」といったレビューを書き込む人もいたようですが，あくまで良いOSにするためのテスト用ベータ版です．対応していないアプリもバグもあります．使えないからといって文句を言うのはやめましょう．そしてAppleや他の開発者にフィードバックを送りましょう．使用はあくまで自己責任で．
フォントの他にも入力と同時に変換していくライブ変換など日本語環境が大幅に機能強化されたEl Capitan，正式版はこの秋登場します．
